ススキ

学名:Miscanthus sinensis Andersson
科名:イネ科
用部:根茎
用途:利尿、解毒
説明文:
秋の七草のひとつで、別名を尾花とも言われる。日本全国に分布し日当たりのよい山野に自生する、多年生草本。ススキは神楽を奏する際に用いていたことから、清らかな禾(キ)という意味が名前の由来とされる。高さは1〜2mで、地下には短いがしっかりした地下茎があり、そこから多数の花茎を立てる。葉はケイ酸を多く含むため堅く、縁は鋭い鉤状になっており、しばしば皮膚を傷つけることがあり注意が必要である。夏から秋にかけて茎の先端には、長さ20〜30㎝程度の十数本に分かれた花穂をつける。
晩秋に根茎ごと採取し、水洗いして乾燥させて用いる。利尿、解毒、風邪などに効果があると言われる。

薬草の詩:
「ススキ」には風景があります。秋の草原になびく銀色の風景。冬の陽だまりに、綿ぼうしのよう
に、立ちつくす風情。
「旅に病みて、夢は枯野をかけめぐる」、芭蕉が病床で見たススキは どんな風景のススキだったのでしよう。                                         (双竜子)

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