キンミズヒキ

学名:Agrimonia pilosa Ledeb. var. japonica (Miq.) Nakai
科名:バラ科
用部:全草
生薬名:龍牙草(りゅうげそう)あるいは仙鶴草(せんかくそう)
用途:止血、抗菌、消炎
説明文:
北海道~九州に分布し、山地の道端や原野に見られる。高さは1m程になり、茎は直立して全体に荒い毛が生えている。葉は羽状複葉で、小葉は大小不揃いで荒い鋸歯がある。7~10月に茎の上部に花軸を出し、小さな黄色の5弁花が総状花序につく様から「金水引」名がついた。
生薬名を仙鶴草または竜牙草といい、収斂、止血、消炎剤として用いられる。日本では、まだタンニンの少ない若芽を山菜としておひたしや和え物にする他、下痢止めの民間薬としても昔から知られており、ゲイドメの方言名がある。全草を乾燥して1日10gを煎じて服用する。なお、タンニンの過剰摂取は便秘などの原因になるため、茶料として用いる場合は注意が必要。

薬草の詩:
長い問、竜牙草の語源が分らなかったのですが、根に牙のような突起物が付いていると最近知りました。花を見ても、根を見ても、竜を想像するようなものではないので、別名の仙鶴草のほうが風雅な呼び名のよ うな気がします。
ガンに効くという話はいつの間にか聞かなくなりましたね。民間薬の面白いところです (戊子)

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