イチョウ

 

学名:Ginkgo biloba L.
科名:イチョウ科
用部:種子
生薬名:銀杏(ぎんきょう)
用途:鎮咳、去痰
説明文:
中国原産の裸子植物で高さ20〜30mにもなる落葉高木。種仁を銀杏として食用とするが、薬用として咳止めに種仁を煮て食べる。一度に多量を摂取すると嘔吐、下痢、痙攣、呼吸困難などを起こすこともあるので注意が必要である。
イチョウ葉エキスはドイツなどでは医薬品として認可されているが、我が国では健康食品として利用されている。イチョウの葉や外種皮にはアレルギー物質であるギンコール酸が含まれており、これを除去しないとアレルギー症状が出ることがあるが、日本では食品としての取り扱いのため除去に関しての規格がないので注意が必要である。また、葉には抗血小板作用もあるので、医薬品との飲み合わせにも注意が必要である。

薬草の詩:
小学1 年生の担任、鶴田先生のお宅を訪れたのは、冬休みに入ってからだったと思います。少年たちは、火鉢で、「銀杏」をいぶしてごちそうになり、帰りぎわに、みんなポケット一杯の銀杏を頂きました。正月も過ぎたころ、 少年は残った銀杏の幾つぶかを、ジンチョウゲの茂みにまいたのです。やがて初夏になって、イチョウの新芽が7本出ました。生き残った2本。
少年の宝物のイチョウは、今ひとかかえもある大木になって、郷里の家の門を守ってくれています。                                                 (竜)

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