アマドコロ
学名:Polygonatum odoratum (Mill.) Druce var. pluriflorum (Miq.) Ohwi
科名:キジカクシ科
用部:根茎
生薬名:萎蕤(いずい)または玉竹(ぎょくちく)
用途:滋養強壮、強精、打撲傷
説明文:
日本全土の林の縁、木陰などに自生する落葉多年草。ナルコユリとよく似ているが、ナルコユリの茎は丸みを帯びるのに対し、アマドコロの茎には尖った稜がある。花のつき方も、ナルコユリは鳴子の名の通り花柄に3〜8花と多いが、アマドコロは1〜2花つける。
アマドコロの名は根茎に甘みがあること、根茎がオニドコロに似ていることに由来する。
料理に若芽を天ぷらや味噌和えやおひたしとして用いる。薬用としては滋養強壮目的で乾燥した根茎を煎じて服用したり、アマドコロ酒とする。また、打撲傷に乾燥した根茎の粉末を食酢でかために練り、患部に貼る。
薬草の詩:
その道のプロの方と話をすると、時折するどいご指摘を受けて恥じいることがあります。先般カラーコーディネイターの方と話しておりまして汚い色と言いましたら、「汚い色というのは本来ないのです。あなたのいわれるのはにごった色のことでしょう。」と言われ、はっとしてしまいました。
アマドコロの緑と自の対比を清澄と表現するのは許されるのではないでしょうか。 (戊子)