クズ

  

学名:Pueraria lobata(Willd.) Ohwi

科名:マメ科  用部:根・花

生薬名:葛根・葛花

用途:(根)風邪のひき始め、(花)二日酔い

代表的な漢方薬:葛根湯

説明文:
クズは日当たりの良い林の縁や土手に群生する半低木性のつる性植物。秋の七草のひとつである。繁殖力が旺盛な為、植林地に侵入し、樹木を枯死させるので林業にとっては大敵であるが、薬用としては有用で根や花を用いる。また食用としても根をクズ湯や和菓子の原料として用いる。薬用には二日酔いに乾燥した花(葛花)が用いられる。漢方薬の葛根湯には根(葛根)が配合されている。

薬草の詩:
奈良県大宇陀の森野藤助薬園は、江戸時代より「くず」を作っている所。あそこで食べる「くず切り」はやはり美味です。社長さんにお会いすると、吉野地方にもくずが少なくなって、鹿児島へ度々出張しますヨ、ということで、南九州産のくずは大へん良質だということでした。 (竜)

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