ヒオウギ

学名:Iris domestica (L.) Goldblatt et Mabb.
科名:アヤメ科
用部:根茎
生薬名:射干(やかん)
用途:消炎、利尿、去痰
説明文:
本州、四国、九州、沖縄など比較的暖地に自生、観賞用に栽培される。
黒い光沢のある種子が、カラスの羽を表して、葉が扇のような形になるので、烏扇(からすおうぎ)と名がつき、花が鮮やかな緋色をしていることから、緋扇(ひおうぎ)という名がついたという。
9月ころに、根茎を掘り取り、水洗いして、ひげ根を取り、天日で乾燥させたものを生薬名で、射干(やかん)といい、かぜ 、気管支炎 、咳・痰、ぜんそく、頭痛などに用いる。

薬草の詩:
自生もあるそうですが、花が美しいのでむしろ庭先などに植えてあります。自生はこの近似種であるヒメヒオウギズイセンが多く、 子供のころは引き抜いてグルグル回してだれがいちばん遠くまで飛ばせるかを競ったものです。
また、一時期、このヒメヒオウギズイセンがガンに効くともてはやされた事もありましたね。 (正)

前の記事

ハンゲショウ

次の記事

ヒガンバナ