タラノキ
学名:Aralia elata (Miq.) Seem.
科名:ウコギ科
用部:根皮
生薬名:タラ根皮(たらこんぴ)
用途:健胃、整腸、強壮
説明文:
北海道から沖縄まで日本全国に広く分布する落葉低木。幹には鋭い刺があり、真っ直ぐ伸びて上部で分枝する。名前の由来として一説には「太郎の木」が訛ったものとされている。樹高2〜4m。葉は長さ50〜100㎝、葉柄の長さ15〜30㎝の大きな葉を四方に突き出す。多数の小さな白色の花が円錐状に集まり大型花序になる。果実は径3㎜程の球形で黒色に熟す。
根皮を秋から3月頃までに採取し、水洗いした後に刻んで、日干しにしたものは、健胃、整腸の効果があるといわれる。また、乾燥した樹皮を煎じて糖尿病に用いられることもある。
薬草の詩:
春先に「薬草の森」へ行くと、管理舎の昼食にさりげなく出されている「タラの芽」。タラの芽は春の山菜の王者で、ほろ苦く、天ぷらによし、味噌田楽によし。早春の味を満喫させます。
奈良の昔より「薬食い」は、若菜摘む若草山の故事にもあるように、厳 しい冬を生き抜いてきた動物たちの活動期にそなえての引きがねにもなっているようです。 (竜)