ダイダイ
学名:Citrus aurantium L.
科名:ミカン科
用部:果皮/未熟果実
生薬名:橙皮(とうひ)/枳実(きじつ)
用途:芳香性健胃、駆風、去痰
漢方薬:大柴胡湯、四逆散、排膿散、麻子仁丸、潤腸湯
説明文:
ヒマラヤ原産で常緑の小高木。高さ4〜5mになり、暖地に栽培するが、寒暖にも強い。果皮が黄金色になり、正月に飾ると代々栄えると言われることが名前の由来とする説がある。
果実の皮を乾燥させたものを橙皮(とうひ)、芳香性苦味健胃薬、駆風薬として消化不良、胃腸炎などに用いられる。5〜6月に未熟果実を採集し、乾燥させたものを枳実(きじつ)といい、胸腹部の膨満感や痛み、便秘などを改善する。
薬草の詩:
身近な薬草という題で話をするとき、よくミカンの話をします。温州ミカンの中身を食べたら、皮はとつといてくださいよと。皮を干してカラカラにしたのが陳皮。これにショウガ、シソ、黒砂糖をいれ、煎じると台所で、漢方のできあがり。鼻がグズグズして風邪かなと思うくらいの時に飲むといいようです。
ダイダイの皮は橙皮。胃がおかしいとか、二日酔いなどのときに使います。 (戊子)