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<ちょっと一息>興福寺中金堂落慶法要
興福寺中金堂落慶法要第2日目(2018/10/8)に参加した。
何年か前、中金堂再建の寄付をしていた。
すっかり忘れていたら、ある日、招待状が届いた。
こんなことは、一生のうちに、そうあることではないので参加することにした。
歴史資料集で見かけた天平の雅に期待して。
台風25号の影響が心配されたが、そこは神仏の力?
秋晴れ。
10月7日に奈良に向け伊丹空港に飛んだ。
仁徳天皇陵(今は、大仙陵古墳という)をはじめとする古墳群を空から眺めようと思ったが、雲が多く一部しか見えず。
ニョキっと建つあべのハルカスや大阪城を眼下に眺め、伊丹に到着。
奈良行きのリムジンに乗り込む。
昼過ぎに奈良に付いたので、軽く三輪そうめんのにゅう麺を食べ、興福寺、東大寺方面に向かう。
興福寺では、ちょうど7日の法要が終了したところ。
五重塔の屋根には、散華を撒いていたと思われる職人が。
何かしらのイベントを企画した若者の要求に応じて、散華と一緒に撒かれた竹ドントもどきを撒いていた。
(7日の法要で五重塔から撒かれた散華)
阿修羅、そして梵天と帝釈天に会いに国宝館へ。
帝釈天は、廃仏毀釈の際に、興福寺から放出され、現在、根津美術館が所蔵。
百数十年ぶりに興福寺に里帰り。
国宝館脇の一本のキササゲが、ちょうど実をつけていた。
キササゲは、水分を多く含み燃えにくいとされ、寺社等に防火目的で植えられていることが多い。
試しに、守衛さんに、3,4鞘もらってよいかと問うてみたが、彼の判断の域を超えていたよう・・・
道端には、満腹状態の鹿が、午後のまどろみ中。
観光客は、おかまになしに、鹿せんべいを差し出し、彼らにお辞儀を強要。
(この鹿は、観光客から逃れて、本来の食である芝生を食んでいた。)
所々に落ちていた鹿の糞は、通常の形状と異なり、明らかに彼らの体調が不良であることが見て取れた。
1400頭弱(オス 355頭、メス 767頭、子鹿 238頭)の鹿に対して、うん万人の観光客。
鹿も命を張っている。
(よくできた置物・・・では、ありません。雄鹿が泥まみれなのは、蒐場でわざわざ化粧をしているそう。一見すると汚いのだが、彼らにとってはお洒落とのこと)
東大寺の参道は、人人人。
大勢の外国人であふれていた。
鹿を抱き寄せポージング。
鹿もたまったものではないが、そこは奈良公園のプロ集団。
大人しく無理な要求にも応えていた。
そんな光景を南大門から眺めている仁王2体。
15時前になったので、そろそろ、ホテルにチェックインしようと向かったが・・・
入室は16時からとのこと・・・
ホテルのロビーで1時間ほどボーっと過ごす。
王将で夕食を取り、腹ごなしの散歩。
奈良町界隈を探索。
歌声の聞こえる興福寺(夜はコンサートが開かれていた)を目指した。
コンサートは予約していなかったので、漏れ音を暫く楽しみ、ホテルに帰り爆睡。
翌朝(8日)の法要受付は、8時45分から。
しかし、往々にして、時間通りに行動すると大変なことになる。
8時少し前に、受付に到着。
既に受付待ちの行列ができていた。
妙に歴史に詳しい老人の話を聴きながら時を待った。
会場全体が見渡せるよう中央通路側に後ろ側に席を確保。
法要開始の10時まで待機。
(法要に参加する僧侶が履く儀礼用靴)
青空教室状態で、秋とは言え、直接照り付ける太陽は厳しい。
黄金の鴟尾が、輝いていた。
法要は、荘厳に行われた。
大仏開眼法要を彷彿とさせる。
正装した僧侶達、さぞや暑かっただろう・・・
献茶は、千 何某さん。
12時頃 法要終了。
希望者は中金堂を見学(一般公開は、10月20日から)。
中金堂建設に用いた木材はアフリカなどから運ばれてきた。
日本には、もはや、天平の時代を再現できる樹木がない。(伊勢神宮などは遷宮用のヒノキを栽培している)
中金堂内は、撮影禁止。
帰りの飛行機までの時間が十分にあったので、ついでに、鹿の角切りを見学。
鹿の角の枝分かれ状態で、鹿のおおよその年齢(1歳、2歳、3歳、4歳以上)が判るとのこと。
鹿に最も優しい方法とのことであったが、追われて、羽交い絞めにされて、のこぎりで角を切られるのでかなりのストレスのように感じるが・・・
鹿は慣れっこか?(オスが360頭弱、3日間の角切りイベントで数十頭処理。残りはその都度角切り、あるいは、自然に角が落ちる)
鹿が人を突いて怪我をさせるのを防ぐ目的とのことだが・・・
奈良公園で、雄鹿に背後から突かれた・・・
(背後から突いてきた雄鹿)
確かに角があったら、太ももに穴があいたかもしれない。
奈良からリムジンで伊丹に向かおうと思ったが、三連休の最終日とあって予約していないと無理とのこと。
JR奈良駅から大阪まで電車に揺られることにした。
途中、法隆寺という魅力的な駅があったが、今回は、パス。
伊丹空港では、屋上で、時間つぶし。