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<ちょっと一息>手術室展開検証会・・・茨城下妻WaiWaiひろばしもつま
国際緊急援助隊医療チームがWHOのType2認証を受けた。
Type2は、手術機能も備えた災害時の医療支援チームとなる。
1チームおおよそ80名程度の大所帯となる。
ネパール地震(2015年)には、Type2の機能を持って派遣され、現地でいくつかの手術を実施した。
更なる機能拡充にあたって、手術室展開の検証会が9月9日、茨城県下妻市のWaiWaiひろばしもつまで開催された。
ロジスティック班の一員として、検証会に参加した。
検証会は、実践さながらに行われたが、そこで、机上では考えもつかなかったような事象なども発生し、様々な問題点や解決方法などがみえてきた。
そこで得られ知見と基に、これから、派遣に向けての各部門のマニュアルの作成や装備の検討が行われる。
来年早々に予定されている、国際緊急援助隊医療チーム中級研修(展開訓練)に間に合うように、これから作業が急ピッチで進められていく。
検証会は、朝の9時から。
流石に、鹿児島から下妻までは遠いため秋葉原に前泊。
秋葉原電気街の道路は真夜中は無法地帯?
バイクが爆音を轟かせ、夜の静けさを切り裂いていた。
朝4時に起床。
5時8分のつくばエキスプレスにのり守谷まで。
守谷からは関東鉄道常総線に乗り換え下妻まで。
会場は駅から歩いて10数分。
7時ちょっと過ぎに到着。
流石に誰も来ていない。
会場となるな所では、地元に住むフィリピン人がバスケットを楽しんでいた。
8時過ぎ、JICA事務局職員、ロジ班の他のメンバーが数名到着。
ある程度人数が揃った時点で、資機材をトラックから降ろし、検証会の下準備を開始。
診療用テントこそないが、実際に展開する手術室機材などをセットアップ。
電気系統、水系統、廃棄系統等、参加者それぞれに割り振られた検証作業を実施。
昼食は、派遣時に持参するα米とレトルトカレー、卵スープ、みそ汁、それから塩の結晶のような非常食用梅干し。
食事の準備はロジ班(実派遣では、業務調整員が主に担当)。
お湯を沸かす時間なども測定。
今回は40名程度の参加、実派遣ではその倍、あるいは、それ以上となる。
お湯を準備するだけで一苦労となることが容易に推定される。
昼食を挟んで、さらに検証が続く。
14時から部門毎の検討開始。
14時30分から15時まで全体での検討。
具体的な問題点などが、次々に発表される。
出てきた問題点や解決方法を基に、各自が担当するマニュアルに落とし込んでいく。
その情報は、海外での活動のみならず、国内での活動にまで応用できる(実際、国際緊急援助隊医療チームに登録している者は、各地でDMAT、消防、行政、etc.で活躍している面々である。)
帰りの飛行機の都合で、15時少し過ぎに検証会を離脱。
使用機到着遅れで遅延(最近、毎回遅延)
家に辿り着いたのは22時過ぎ。
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参考
1)国際緊急援助隊医療チーム 2016年度機材展開訓練の実施(2016年度)
https://www.jica.go.jp/information/jdrt/2016/20170208_01.html