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紙に書いてあることは説明しなくてよいのですか・・・しっかり、説明するよう薬局を指導してください。
「紙に書いてあることは説明しなくてよいのですか・・・しっかり、説明するよう薬局を指導してください。」とのご意見をいただいた。
定期的に同じ薬を使用している場合は、まだしも、初めての方で、初めての薬が処方されている場合は、たとえ紙に書いてあっても口頭での説明と理解が必要。(薬剤師の説明義務)
特に、重篤な副作用に関しては、初期症状とそれらが現れた場合の対処方法などはしっかりと説明し、理解してももらう必要がある。(注意義務)
ところが、情報センターに相談を寄せられる多くの方から、薬の説明がなかったとか、簡単に風邪の薬です等と言われただけだったとの声が聴かれる。
薬剤師は説明したつもりでも、患者の聞き様によっては、全く説明が理解されていないことなどもあるので、そのあたりの塩梅が難しい。
うなずいていても、本当に理解していないことも多い。
あるいは、「時間がないから、さっさと薬を渡せ」、「説明はいらない」、etc. 取り付く島もないような場合もあるので、難しい。
そういう人の中には、後になり心配になったり、週刊誌などの記事で怒りや恐怖を感じたりするする人もいたりするから、さらに難しい。
薬の説明がなかったと言うなら、調剤を受けた薬局や医療機関に連絡して、改めて薬の説明を求めればよいのだけれども、どうやら、そうすることはバツが悪いのか、それとも、薬剤師や医師の機嫌を損ねるたら大変との意識が働くのか、なぜか、第三者である情報センターに電話を寄せてくるから、困ったことである(難しい)。
この掲示板に再三書き込んでいるが、情報センターは、彼らの「かかりつけ薬剤師」ではない。
そのため、彼らに、より即した対応は、困難な場合がほとんどである。
今日、中医協で、2020診療報酬改定の個別項目が示された。
さて、薬を調剤してからの患者に対するフォロー・・・
情報センターに彼らからの相談が寄せられなることが、それが実現できる環境が整ったことの一つの指標となるのでは・・・
紙に書いてあることでも、必要な情報、特に、重篤な副作用の初期症状とそれらがみられた場合の対処方法、使用方法などは、たとえ、患者が拒絶しようともしっかりと説明して理解してもらってください。
「しっかり、説明するよう薬局を指導してください。」と相談者からの要望があったので、それに、少しだけ答える形で掲示板に記事を上げているわけだが・・・
この記事を書いている合間にも、睡眠薬を飲んでいるが認知症にならないかとの相談が寄せられた。
処方医やかかりつけの薬剤師に相談すればと思うが・・・
生命保険会社の問い合わせ窓口に相談したら、情報センターを紹介されたとのこと・・・それらの相談窓口担当者にも、まだまだ「かかりつけ」が浸透しちないことの現れか?