
新着情報
社会的手抜き・・・電車の降車ボタン・・・医療安全
情報センターが桜ケ丘に移転してから、毎日、市電に乗っている
朝は、某小・中学校の生徒でごった返し、そのしつけの悪さに閉口しているわけだが、それに加えてさらに理解できないことがある
彼らが下車するはずの停留所の手前になっても、だれも降車ボタンを押さないことがある
ある時は、運転手もよほど頭にきたのだろう、彼らが降りるであろうことを知っていながら停留所をそのまま過ぎようとしたことがある
それには、さすがに我が物顔の彼らも慌て、降りまーすと叫び、事なきを得たが・・・
その際、運転手が少し怖い声で、降車する際には必ず降車ボタンで知らせるようにしてくださいと諭していた
それから、暫くして、またしても、誰も降車ボタンを押さない日があった
学習能力がないのか、降りるのをわかっているだろと思っているのか、はたまた・・・
その時の運転手は、気を利かして某停留所に停車し、降車口を開放してはいたが、内心では、困ったものだ、お行儀がなっていはいないと思っていたかもしれない
集団になると、誰かがやってくれるとの心理が働く
最後の最後まで、それぞれが、そう思っていると、結果的に誰も行動に移さないことも起こり得る
何度か経過した、上記事例は、まさに、それだったのではないかと思う
調剤過誤等の解決策として、しばしば、多重監査を取り入れたとの報告書を見かける
多重監査の際にも、実は、前の人がチェックしているから大丈夫だろうといった、社会的手抜きが起こりえる
その結果、2重にも、3重にも監査しているのに、患者に処方箋とは異なった薬が渡ってしまうことがある
調剤の場合は、そこに、監査機器などをかませることで、ミスをより少なくすることができることもある
社会的手抜きは、結構、色々な場面で見受ける
誰かがやってくれるではなく、自分が新たな気持ちでやらないと、時に大きな過ちに
電車であれば、停留所を過ぎてしまうことになる
そういえば、今朝、停留所で一緒に待っていた中学生は生徒会会長に立候補しようと思うと居合わせた友達に話していた
幸い、彼らは、少しは気の利く様子だったので、
おいおい、そこの君、是非生徒会会長になって、このでたらめな同胞らを鎮めたまえ
と心の中で念じておいた
<参考>
集団的手抜き(リンゲルマン効果)
図書)人はなぜ集団になると怠けるのか – 「社会的手抜き」の心理学 (中公新書) 新書 釘原 直樹 (著) http://www.chuko.co.jp/shinsho/2013/10/102238.html