公益社団法人 鹿児島県薬剤師会

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大学で卒業研究をすることの重要性

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大学での卒業研究

がっつりと本格的な研究(実験、調査等)をする場合もあるし、そうでない場合もある。

中学や高校で難しい数学を習っても意味はない。

実生活は足し算、引き算、掛け算、割り算ができれば何とかなる。

そんな言葉もしばしば耳にする。

では、なぜ、難しい数学を習うのか。

一つはものの考え方、捉え方を鍛えることにある。

大学での卒業研究。

研究職に就くための入口でもあるが、例えば薬学部であれば、薬剤師の職能を発揮するための一つの武器を身に付けることに他ならない。

目薬使用回数見積もり、インスリンの使用回数見積もり、濃度計算、浸透圧計算、投与量計算、腎機能計算、医薬品の混合、調剤、機器評価、正確度、精密度・・・・信頼性。

MRの提示する資料、添付文書、インタビューフォーム、論文等に書かれた内容の理解と評価・・・信頼性。

学薬の検査一つをとっても・・・・信頼性。

少なくとも大学における卒業研究(研究の基礎マインド)は、それらに十二分に生かされてくる。

薬剤師が街の科学者と言われる所以の一つはそこにある。

最近、それを全く感じられないやり取りに出くわし、大いに幻滅した。

正確度、精密度・・・・信頼性を確保するにはどう対応すべきか、しっかりと考えた方が良い。