公益社団法人 鹿児島県薬剤師会

新着情報

まずは、処方医等とじっくり話してください。

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一昨日(木曜日)の午後、高齢の女性からの相談

処方された薬(高血圧、高脂血症)を飲み続ける必要があるかというもの。

一時的に血圧が上がり、それに対する薬が処方された。

直近の受診時の血圧は、上が110くらい。

医師が前回と同じ薬を処方した。

薬局の薬剤師が、薬が継続処方されているのはどうしてか疑問なので医師に確認すると言っていた。

医師に悪いので、問い合わすのを止めてもらい、薬をもらって帰った。

血圧もコレステロールも正常なのに薬を飲む必要があるのだろうか。

といわれても・・・電話相談を受け付けた身としては、判断のしようがない。

医師がどのように考え処方したのか、休薬は可能か等(服薬に対する疑問や不安を払拭する)については、自分で処方医に直接確認する、あるいは、薬剤師から医師に確認してもらう必要がある。

仮にセカンドオピニオンを他の医師に求めるにしても、主治医の診療記録等の情報がなければ、適切な判断はできない(だろう)。

その点が理解されていない、人が多い。(病院や薬局等での、さらなる啓発・教育が必要)

さらに、例えば、現在の血圧やコレステロールの検査値が薬を利用した上での状態であること、高血圧や高脂血症の病態と治療の兼ね合いなどを理解していないことが多い。

つまり、「病気が根治しない限り、検査値が良くなれば、薬を止めてもかまわないとはいかない。」(病気を根治させる薬は、それほど多くない)ということが理解されていない。

「薬」とのキーワードを短絡的に解釈し、「薬のことは薬剤師会の相談窓口に聞けば解決しますよ。」との案内に大いに期待されても・・・・期待を満たすことは難しい。

そのことを理解していない、市民相談窓口等が多いことにも頭を悩ましてしまう。