公益社団法人 鹿児島県薬剤師会

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くすりの飲み合わせを教えて欲しい。一言の説明が安心を生む。

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くすりの飲み合わせを教えて欲しいとの、3つの病院を利用されている方からの相談。

病院ごとに薬局を違えており、かかりつけ薬局はもっていないよう。

最近は、こういった相談に関しては、かかりつけ薬剤師の推進の意味などから、まず、調剤してもらっている薬局に相談してもらうように説明している。

今回も、まずは、薬局に相談してみることを勧めてみた。

すると、「毎回お薬手帳を出しているのだけれども、どこの薬局も飲み合わせなどについて全く何も説明してくれない」との言葉が返ってきた。

さらに、「たくさん患者がいて、いつも、忙しそうにしていて、ろくに説明もしてくれない。」との言葉が続いた。

こちらでも相談に対応できることを説明した上、もう一度、主な病気に関して調剤してもらっている薬局に、すいている時間に相談にのってもらえるように伝えてみることをお勧めした。

「そうしてみようと思う」ということで、一旦、相談を修了。

先々月の南日本新聞の「薬立つ知識」の記事(入院の際に薬局で薬の整理をしてもらえる等おくすり相談バックに係る内容)に対して、読者から『全くそんなことを薬局はやっていない』との厳しいご意見が寄せられた。

実際には、薬局でしっかり対応しているのにも関わらず、一般の方にそのように認識されていない可能性も否定できない。

しかし、現状では、薬局での作業が十分に一般の方に理解されていないことが多いのではないかと思う。

今回の相談のような場合、一つには患者が相談しやすい雰囲気を薬局、薬剤師が作り出すことが必要であるし、お薬手帳を見て何も言わないのではなく、総括的に現在使用している薬について飲み合わせ等を含めて、時折説明するなども必要かもしれない。

飲み合わせは問題なくても、何も伝えなければ、それは、薬剤師が何もやっていないのと同じこと。

お薬手帳の記載内容を評価した結果について、一言説明するだけで、患者の安心はグンと増す。