公益社団法人 鹿児島県薬剤師会

新着情報

「薬の飲み合わせを教えてください」

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「薬の飲み合わせを教えてください」

との相談。

最近は、『まず、かかりつけの薬局に相談してみてください】と言うことにしている。

薬剤師や医師に訊く習慣が定着しないのだろうと、いつも疑問に思いながら、そう答えるのも、なんだか、飽きてきた。

さて、本日の相談者。

医師や薬剤師に問えない理由が、話している内に分かってきた。

普段、睡眠薬と持続性心身安定剤を服用しているが、腰痛で病院にかかりアセトアミノフェンと胃薬が処方された。

友達が、アセトアミノフェンよりもジクロフェナクの方がよく効くと言って、ジクロフェナク錠をくれた。

ジクロフェナクを使おうと思うが、普段飲んでいる薬との飲み合わせが知りたい。

なるほど、それは、診察してもらっている医師、調剤してもらっている薬剤師には尋ね難いかもしれない。

睡眠薬と持続性心身安定剤とジクロフェナクの飲み合わせは問題ない。

アセトアミノフェンとの併用は注意。

ジクロフェナクは、処方されたものではないので、副作用等が起こった場合に誰も補償してくれない等説明。

そこに、新たな情報が付け加わった。

「喘息なのですが・・・」

NSAIDsの使用は、問題がある(命に係わる)こともある。

その辺りを説明していると、「嗚呼、それで、アセトアミノフェンが処方されたのですね・・・」

ひょっとすると、市中では、知人あるいは家族間での薬のやり取りが相当数あるのではなかろうか・・・

過去には、じいちゃんの遺品の痛み止め(麻薬)を使ってよいかといった事例に遭遇したことも・・・

適正使用の道はまだ遠い

「賢い患者になりましょう」

薬剤師による啓発活動のさらなる拡大と浸透・・・・

 

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*NSAIDs不耐症・過敏症(国立病院機構相模原病院 臨床研究センターのホームページ。よくまとめられている。)

https://www.hosp.go.jp/~sagami/rinken/crc/nsaids/about/nsaids01.html

*「賢い患者」山口育子 岩波新書 

https://www.iwanami.co.jp/book/b369936.html