学名:Uncaria rhynchophylla (Miq.) Miq.

科名:アカネ科  用部:鉤

生薬名:釣藤鈎

用途:鎮痙、鎮痛

代表的な漢方薬:釣藤散、抑肝散

説明文:
山林に自生するアカネ科のつる性植物で、明るい環境を好むために森林を伐採した跡地などに最初に侵入するいわゆる先駆植物の一種である。枝はつる状になって水平に伸び、葉腋に側枝が変形した太く曲がった鋭い鉤(カギ)があり、他の植物などに絡みつき、鉤で這い上がりながら伸長する。生薬「釣藤鉤」は、鉤状の短い茎で、鎮痛、鎮痙、末梢血管を拡張して血圧降下作用などを有し、漢方では小児のひきつけ、疳の虫、高血圧による頭痛、めまいなどを治する薬方に配合される。また最近,脳血管障害による痴呆症の改善に釣藤散が有効という研究結果が報告され注目を集めている。

薬草の詩:
漢方薬の処方に「釣藤散」というのがあります。血圧上昇気味で、しかも朝方に頭痛がする者に著効があるとされています。この釣藤散の主薬が「カギカズラ」の「釣藤鈎」なのです。だれがいつごろから、カギカズラのカギ状の曲がった所が、頭痛に有効 と見つけ出したのか、時々、不思議な思いにかられることがあります。人間の味覚や 臭覚がもっとも「動物的」であったころ、「遺伝子」は、たやすく選び出し、必要な物を取り込むよう、仕組まれていたのでしょうね。(双竜子