用部:種子

説明文:
西日本を中心に分布する日本固有種のつる性の落葉木本。自由自在につるを伸ばして樹木に巻きつき、高く大きく成長する。和名の由来は山藤で、山地に多く自生するのでこの名がある。葉は羽状複葉で小葉は9~13枚、質はやや厚く、成葉でも裏に毛を密生する。春に葉腋から総状花序を垂らす。花序の長さは15cm前後と短いのが特徴。花は薄紫色の蝶形花で、基部から先端までほぼ一斉に開花する。果実(豆果)も長さ12cm前後と短くて細毛が密生する。薬用部位は種子で、下剤として煎服する。食用として、4~5月に若葉や花を採取し天ぷらに。花の天ぷらは美しく香りがよい。
ヤマフジとフジはよく似ているが、ツルの巻き方の方向が逆。ヤマフジは左から右(上から見て左巻き:逆時計回り)に巻きつくが、フジは右から左(右巻き)に巻きつく。フジの花は、花序の長さが60cm前後と長く、基部から咲き始め、数日かけて先端へと向かってしだいに咲きあがる。豆果も50cmほどにはなる。