学名:Ficus carica L.
科名:クワ科イチジク属
用部:花嚢、葉
生薬名:無花果、無花果葉
用途:①健胃整腸、かぜ、喉の炎症 ②高血圧、神経痛、痔

説明文:
 アラビア半島が原産地とされ、ギリシャ神話や旧約聖書などにも登場するなど、不老長寿の果物として古くから栽培されている。日本には江戸時代初期に中国を経て長崎に伝来したとされる。一月で熟すということからイチジクになったなど、幾つか説がある。花が咲かないのに実がつくように見えることに由来する無花果という漢語に、イチジクという熟字訓を当てている。生薬名は実に見える花嚢を無花果、葉を乾燥したものを無花果葉という。民間療法として無花果を煎じて駆虫薬、高血圧や整腸剤、風邪でのどの痛むときに用いるほか、無花果葉を神経痛や痔に浴用とする。葉や茎を傷つけた時に出る白い乳液をイボとりに使うが、正常な皮膚につくとかぶれることがある。

薬草の詩:
アダムとイブがエデンの園で善悪を知る木の実として食べたのはリンゴだと思っていたのに、聖書を読むとリンゴとは書いてありません。
続いてイチジクの葉で腰を巻いて局所を隠すくだりがありますが、どうにも解せません。イチジクとはっきり書いてあるのですが、ほかに適当な大きさの葉っぱがなかったのか、日本のイチジクとは違う植物を使ったのではないかと。だってあなた、あれで隠せますか。                          (戊子)