学名:Gentiana scabra Bunge var. buergeri (Miq.) Maxim. ex Franch. et Sav.
科名:リンドウ科
用部:根
生薬名:竜胆(りゅうたん)
用途:健胃
漢方薬:竜胆瀉肝湯
説明文:
 本州、四国、九州の丘陵に自生する多年草。草たけ20cm~40cm。根茎は淡黄色で少し肥大して長くのび、多数のひげ状の根をつける。花は、秋に茎頂部に濃紫色の鐘状花を数個つけ、大きさは長さ4~6㎝。漢名の竜胆は根が熊胆(くまのい)よりさらに苦く、架空動物の竜の胆のようだということによる。この竜胆が転訛してリンドウになり、生薬名も漢名の竜胆を使う。
 秋に根を掘りとり、水洗いしてから日干しにする。健胃に、根を粉末にして、食後にすぐ0.5gほど服用する。苦味成分であるゲンチオピクロシッドは舌先を刺激して、胃液の分泌を促進する。

薬草の詩:
 秋に咲く青紫色の花は、気高く、とても美しく、他の植物が冬の近づきとともに衰え枯れはじめているのに、凛としている姿は印象的です。
 生薬名は、根の強い苦みを竜の胆と表現したものです。この苦みを舌で感じることにより胃液などの分泌を促すので、オブラートにくるんで飲むことは効果的ではありません。      (正)