学名:Saxifraga stolonifera Curtis
科名:ユキノシタ科
用部:葉
生薬名:虎耳草(こじそう)
用途:利尿、消炎、鎮痛
漢方薬:
説明文:
北海道を除く全国の陰地に自生する多年草。紅色の糸状の長い枝が地面をはうようにして伸びて、ところどころに根を出し、その先端から新しい芽を生し、やがて独立した株になって繁殖する。葉は群生し、ロゼット状になる。葉の形は円い腎臓形、長さ3~6㎝、巾3~9㎝の大きさ、葉質は厚くて柔らか、表面には長毛がびっしり生えている。5~6月に白い五弁花をつける。葉の形状が虎の耳のようであることから 生薬名は虎耳草。名の由来は冬に雪の下なっても枯れないからユキノシタとなったなど諸説ある。
葉を揚げ物やおひたしとして食べるほか、民間薬として中耳炎や腫物、むくみに用いられる。

薬草の詩:
梅雨時のうっとうしい暗がりの中に、ハッと日ざめるようなユキノシタの花の群落を見かけることがあります。
以下は友人の述懐。「終戦直後、私たちの周りから薬らしいものがほとんど姿を消した。夏の終わりを告げるころ、耳の激痛を感じ、うろ覚えであったが、ユキノシタの生葉をもんで耳に押し込んで寝た。明くる日痛みは止まっていた。」
ユキノシタの臨床例は、多く耳にします。抗生剤を使用中でもよいので、生薬の汁をガーゼにしみ込ませて、耳に入れたらよいと思います。                          (竜)