学名:Eupatorium japonicum Thunb.
科名:キク科
用部:全草
生薬名:蘭草(らんそう)
用途:利尿、入浴料
説明文:
 中国から渡来したキク科の多年生草本で、秋の七草のひとつ。関東以西の日本全土の少し湿気のある場所を好む。花は、8~9月ころに、茎頂に淡紅紫色を帯びた白の小さい管状花(かんじょうか)を散房状につける。 渡り蝶のアサギマダラが飛んで来ることで知られている。生の場合には香りはないが、刈り取った茎葉を半乾きの状態にすると、桜餅の葉のような香りがする。これは、クマリン配糖体によるもので、古く中国では、花の一枝を女の子の簪(かんざし)にしたり、香袋(かおりぶくろ)として身につけていた。
8~9月に花が咲く前の、つぼみがついた時に全草を採取して、日干しにして、香りが出たら、陰干しにして乾燥させ、これを生薬で、蘭草(らんそう)という。浴湯料として、温補、肩こり、神経痛、皮膚のかゆみなどに使用する。

薬草の詩:
秋の七草の1つで、中国から渡来し、古くから日本にあったものです。私たちが薬草展で秋の七草を集めるのに、最後まで苦労したのがこれでした。結局園芸店で分けてもらいましたが、環境庁の調査によると、この花は日本で今絶滅の危機にあるといいます。野草の乱獲や野山の開発は、かよわい草を我々の目から遠ざけてしまうのかと悲しい思いが走ります。