学名:Fritillaria thunbergii Miq.

科名:ユリ科  用部:鱗茎

生薬名:貝母

用途:去痰鎮咳、催乳

代表的な漢方薬:清肺湯、滋陰至宝湯

説明文:
茎高50センチ程度、葉は3〜5輪性し線状披針形※1で無柄。上部では互生し、先端が反巻する。花期は早春で、茎頂に2つほどの花を下向きに咲かせる。花被片は淡緑色で6個ある。花径約3センチの鐘状花で、内側に黒紫色の網目状斑紋を持ち、編笠百合の名の由来となっている。地下の鱗茎は、二枚の厚い貝状の鱗片が相対しており、貝母の名の由来。その鱗茎を乾燥させたものが、生薬の貝母で、去痰・鎮咳・催乳・鎮痛・止血作用などがある。漢方の清肺湯(せいはいとう)、滋陰至宝湯(じいんしほうとう)などに含まれる。 ※1 披針形:平たく細長い、先のとがった、基部の方がやや広い形

薬草の詩:
美事な枝振りの木や美しい花を豪華に生けた大作の生け花もすばらしいと思うのですが、私はどちらかというと野の花をさりげなく生けた茶花の方に心が引かれます。
「花は野にあるように」千利休の教えですが、自然の命をただ一輪の花に集約させた茶花の美しさはたとえようがありません。
このアミガサユリもそんな茶室を飾る花のひとつです 。(絹)