学名:Paeonia suffruticosa Andrews

科名:ボタン科  用部:根皮

生薬名:牡丹皮

用途:鎮痛、鎮痙、駆瘀血

代表的な漢方薬:大黄牡丹皮湯、桂枝茯苓丸

説明文:
中国原産の落葉低木。日本には平安時代に入ってきた。元来、薬用植物であったが、花が美しいので観賞用として広く栽培されている。根の皮を薬用として用い、生薬名 牡丹皮 漢方処方にもちいる。

薬草の詩:
時は経て、学生時代には思いもよらぬ漢方薬を扱うようになって、最初の驚きが、効果の早さと、牡丹皮と蒼朮に自然とできる結晶でした。牡丹皮の結晶はキラキラとちょうどナフタリンが昇華してできる結晶のようなものができます。気、血、水という観念論的病理概念でしか説明できない漢方医学の中の科学的な部分を見た瞬間でした。本書では主として民間薬をとりあげでありますが、これは民間薬では全く用いることがありません。しかし、漢方薬としては大事なものです。漢方医学では気の流れ、血の流れ、水の流れのどれか、あるいはこれらが一緒になって、体の中を流れなくなると病気になると考えます。牡丹皮は、このうち瘀血といわれる血の滞り、すなわち血の流れが悪くなっているのを治すものです。ことに、体力のある方で小腹急結といわれる左下腹部のしこり、を感じる種々の婦人病にしばしば用いられる桂枝茯苓丸に配合され、欠かす事のできないものです。